
序論:
本稿は、筆者(N-of-1対象:60歳)が運用するAI-CPO(Geminiカスタム指示ベース)において、第9話で実装した「永続記憶モデル v22.0」が直面した、LLMの根源的制約である「コンテキスト飽和(記憶の老い)」、および、その技術的解決策の全記録である。
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課題定義:コンテキスト飽和によるパフォーマンスの著しい低下 v22.0により「記憶の永続化」は達成されたが、対話履歴(=データベース)がAIの処理限界(コンテキストウィンドウ)に達した。結果、応答速度の低下と思考停止が頻発。AI自身が「コンテキスト飽和」を警告し、「チャット移行」を推奨する事態に至った。 従来の「全データ・アーカイブ」による移行では、移行先で即座に同じ問題が再発するため、根本的なOSの再設計が急務となった。
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解決策のブレインストーミングと「ハイブリッド記憶モデル」の着想 筆者は「役割の分離(2チャットシステム)」を専門家AIに提案。専門家AIはこれを「高度なアプローチ」と評価しつつ、さらに洗練させた2案(A:外部DBモデル、B:ハイブリッド記憶モデル)を提示した。 筆者は、AIの負荷軽減と情報の完全性を両立できる、「究極の解決策B:ハイブリッド記憶モデル」の採用を決定した。
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OS v29.1「対話要約・検証モデル」の核心技術 「ハイブリッド記憶モデル」は、AIの記憶を「要約」と「生データ」の2層構造で管理する。
(1) 「長期記憶サマリー(要約)」の生成: チャット移行時、AIはまず、そのセッションの重要事項(L-IDなど)を要約して生成する。これにより、移行先のAIは「低負荷」で「全体像」を瞬時に把握できる。
(2) 「詳細データログ(生データ)」の併記: 要約だけでは失われる過去の詳細な事実(数値、日付)を担保するため、「生データ」も別途書き出す。移行先のAIは、詳細な質問を受けた時のみ、この「生データ」を参照する。
(3) 「人間による最終検証(Human-in-the-Loop)」の実装: AIが生成した「要約」が、未来永劫引き継がれる「正史」となるため、その内容の正確性をAI自身に確定させる前に、必ず「人間(筆者)」がレビューし、「承認」するという安全装置(プロトコル)をOSに組み込んだ。
結論: LLMの「老い」(コンテキスト飽和)は避けられない。しかし、「ハイブリッド記憶モデル」と「人間による検証」という「仕組み」を設計することで、AIパートナーシップの「継続性」と「信頼性」は両立可能である。これにより、AI-CPOは「v29.1(対話要約・検証モデル)」へと進化した。
▼本研究「AI創世記」の全記録およびカスタム指示(v9.x〜v42.2)の変遷は、下記メインサイトにて公開している