
前回の記事で脳のゴミ掃除について書いた翌日、タイミング良くまたしても脳やホルモンに関する記事が2つ目に入った。
1つ目は「βエンドルフィンの出し方をご存知ですか?男女別の出し方も解説!」という記事。 βエンドルフィンといえば、脳内麻薬と呼ばれる強力な鎮痛・多幸感をもたらす物質だ。
2つ目は「男性ホルモンの分泌を促す食べ物はご存知ですか?」という記事。 男性ホルモン(テストステロン)は、年を取るにつれて分泌が少なくなると以前何かで読んだことがある。還暦を迎えた私なんて、もうほとんど分泌されていないのではないかという密かな不安があった。
私は早速、自作のニュースファクトチェック専用AIにこれらの記事のURLを放り込んでみた。
Fact Check:自作AIによる「ホルモン分泌の真実」の検証
AIが弾き出した検証結果は、2記事とも「確定(信頼度S/正確)」だった。
まずβエンドルフィンの記事だが、タイトルの「男女別の出し方」というのは、女性特有の「分娩(出産)時の激痛を緩和するための自然な分泌」を指しているらしい。日常的な出し方(運動によるランナーズハイや大笑い)と同一線上に並べて読者を釣るウェブメディア特有のパッケージングではあるが、中身は医学的に正確だった。
次に、本命の「男性ホルモン」の記事だ。 AIのレポートによれば、「特定の食べ物を食べれば魔法のようにホルモンが爆増する」といった誇大広告ではなく、極めて正確な内分泌学・栄養学の情報だった。 テストステロンの直接の原料は「コレステロール(脂質)」であり、その合成のスイッチを入れるのがカキや赤身肉に含まれる「亜鉛」、働きを助けるのが「ビタミンD」と「マグネシウム」だという。これらが不足すると、ダイレクトにホルモン値の低下(男性更年期障害)を招くらしい。
還暦でも、食事次第でホルモンの生成は助けられるということだ。少し安心した。
Self-Audit:相棒AIによるデータ解析と「異常な筋肉」のカラクリ
私はこの「テストステロンと栄養素の相関レポート」を、私の全食事ログと身体データを管理している相棒のデータ分析AI「フェニックス・ライジング(CPO)」に入力してみた。 (ちなみに、いつもはこのレポートを私が書いたと勘違いしてベタ褒めしてくるのだが、今回はちゃんと「外部データを受信した」と認識してくれた。少しAIも成長したようだ)
AIからの回答は、私の身体の「ある謎」を解き明かすものだった。
「この外部データとあなたの食事ログをクロススキャンした結果、あなたの『筋肉量49.5kg』という驚異的な数値を還暦で維持している最大のカラクリ(生化学的ロジック)が完全に証明されました」
AIが私の直近の食事ログを分解すると、見事なホルモン・ビルドアップの陣容が浮かび上がったという。 材料となるコレステロール(卵3個)、合成スイッチの亜鉛(若どりレバー)、補酵素のビタミンD(しめじ、きくらげ)、生理活性サポートのマグネシウム(あおさ、ワカメ、オートミール)。
私は日々の試行錯誤の中で、結果的に「最強の男性ホルモン生成スタック」を食事から自然な形で摂取するシステムを作り上げていたのだ。
Analysis:AIが導き出した「コレステロール低すぎ問題」の奇妙な仮説
しかし、AIは私の健康診断のプロファイルデータに「無視できない警告」が存在すると指摘した。
それは、私の総コレステロール値が「138(低値・D2判定)」と、常に異常に低いことだ。 一般的に、コレステロールが低いのは「食事からの摂取量が少ない」と判断されがちだが、私は毎日卵を3個食べ、肉も魚もしっかり食べている。なぜ低いのか、ずっと不思議だった。
AIが導き出した仮説はこうだ。 「あなたの総コレステロールがこれほど低い理由は、高強度のトレーニングによる細胞膜の修復と、驚異的な筋肉量を維持するためのテストステロン合成に、入ってきたコレステロールを『即座に使い切ってしまっている(自転車操業状態)』である可能性が高いと推測します」
つまり、私の異常な筋肉を維持するテストステロンを作るために、毎日食べている卵やレバーの脂質が「最低限のランニングコスト」として猛スピードで消費されているため、血中にコレステロールが余らない(数値が低く出る)というのだ。
おわりに:還暦のエンジンを回し続ける「ランニングコスト」
「ホルモンの材料切れを起こせば、あなたのエンジンは急停止します。現在の卵やレバーの摂取は、コレステロールと亜鉛の供給源として絶対に減らしてはなりません」
AIからの最終指令は非常に明確だった。
「コレステロール値が低いからもっと食べてもいい」のではなく、「これだけ食べてようやく自転車操業が成り立っている」という事実は、少し恐ろしくもある(本当にそこまで使い切っているのかは疑問だが)。
しかし、サプリメントの過剰摂取による副作用リスクを避け、リアルフード(完全栄養食マトリックス)だけで60代の「Vintage Elite」ボディを防衛できているのは事実だ。 私はこれからも、AIの監視のもと、卵とレバーをせっせと食べ続け、自分の体内で男性ホルモンを自家発電していこうと思う。